3月3日。朝、カーテンを開けると、そこには一面の銀世界が広がっていました。
今年は雪が少なく、「もう冬靴の出番はないかな」なんて思っていた矢先の、思いがけない雪模様。
春らしい大きなボタン雪が、まるで吹雪のように激しく舞っています。
「今日のお出かけ、大丈夫かしら…」
友人とのランチを心待ちにしていたので、ドキドキしながら道路をチェック。
幸い、気温は氷点下までは下がらない予報です。
こちらに住むと、0度を超えると“暖かい”と感じてしまうから不思議です
車道の雪は思ったより溶けている様子。車の雪を落として、そっと出発しました。
霧で視界は少し悪いけれど、慎重に走れば大丈夫そう。雪の降る中、お隣の御代田町へ向かいます。
面白いのは、軽井沢から御代田へ入った瞬間のこと。
標高が少し下がるだけで、景色ががらりと変わるのです。
激しかった雪はみぞれ混じりの雨になり、積雪もほとんどありません。「こんなに違うの?」と、思わずふふっと笑ってしまいました。
無事に到着して、ほっとひと息。
そして友人との楽しいランチタイム。
(この日の「おいしい時間」は、また改めてゆっくり綴らせてくださいね。)
ランチのあとは、場所を移してティータイムを。
お邪魔した先の、とても素敵なリビングの窓には、絵画のような雪景色が広がっていました。
香り高い紅茶と甘いクッキー、みずみずしいフルーツ。心のこもったおもてなしに、幸せな気分になりました。
静かに降り積もる雪を眺めていると、日々のざわめきも遠のいていくようです。
テーブルにあしらわれた花々も、外の白さに映えて、いっそう可憐に見えました。
雪の森に囲まれた心地よい場所で、ゆっくりと流れる時間の波に身を任せる。
とっても贅沢な午後でした。

「せっかくだから、最後の雪を楽しみましょう」と、中軽井沢の別荘が点在する森の中を少し歩くことに。

いつも散歩する旧軽井沢の森とは、また違う表情です。
どこを見ても、白く縁取られた木立が美しくて、子どものようにウキウキと足取りが軽くなります。

誰も歩いていない真っ白な道に、自分たちの足跡を残していく贅沢。
わざと細い道へ分け入ってみたりして、はしゃぎながら歩いてゆきます。

真冬のきりりとした雪とは違い、木々を丸く包み込むこの日の雪はどこかやわらか。
まさに「春の雪」という印象です。

ふわふわすぎて、自分の足音さえほとんど聞こえないほどの静けさ。
風もなく、寒さも感じません。
どこまでも歩いていけそうな、不思議な高揚感でいっぱいでした。

朝の心配は、すっかり遠い出来事。
思いがけない雪景色に出会えた、ひな祭りの日でした。
📅 撮影日:2026.3.3

