休日の朝。
澄み渡る青空を見上げながら、「せっかくのいいお天気。近くでどこかに出かけたいね」と話していました。
そこで思いついたのが、小浅間山(こあさまやま)でした。
前日は少し遠出をしていたので、この日はのんびり。気づけば、もうお昼を回っていました。
山に登るなら、本来は午前中からがいいのかもしれません。
でも、小浅間山なら往復で2時間ほど。
「今からでも、きっと大丈夫だよね」、そんな軽い気持ちで、急きょ出かけることにしました。
軽井沢の町から車で30分。登山というよりは、本格的な“山歩き”を気軽に楽しめる、私のお気に入りのスポットなんです。
小浅間山とは?|標高や特徴を紹介
小浅間山は、標高1,655m。
浅間山が大きく噴火したときに、その横にポコッと生まれた「側火山(寄生火山)」です。
浅間山本体(前掛山)は、火山活動の状況によって立ち入りが制限されることもありますが、小浅間山はそのすぐ隣。
いわば、浅間山を眺めるための「特等席」のような存在なんですよ。
思い立った午後からでも歩き出せるこの距離感が、この山の大きな魅力かな、と思っています。

【冬の小浅間山】雪道を踏みしめるスノーハイク
2月中旬。今年は雪が少ないとはいえ、山には雪が積もっています。
「装備がないと難しいかな?」と少し不安もありましたが、まずは行ってみることに。
登山口の駐車スペースには、すでに数台の先客がありました。
「登っている人がいるんだな」
それだけで、なんだかホッと安心するものです。
足元には、くるぶしほどの雪。

スノーブーツを履き、スキーウエアを羽織って、14時を少し回った頃に出発しました。
軽井沢の冬は湿度が低くて、雪はさらさら。
山の上へと続く森の道は、雪が降ってから時間が経っているはずなのに、凍りついてガチガチになることもなく、さらりと軽い感触でした。
歩くたびに響く「キュッキュ」という心地よい音。
真っ白な雪道を一歩ずつ進んでいく非日常感が、とても新鮮で楽しいんです。
冬の山は葉が落ちて、草も枯れているので、驚くほど視界が開けています。
木々の隙間からのぞく真っ青な空。よく通る鳥の声。
姿を探しながらのんびり歩く、とても贅沢な時間になりました。

小浅間山山頂から、浅間山を間近に望む絶景を
そして、森を抜けた瞬間…。視界が一気に、ぱあっと開けました。
すると雪はほとんどなくなり、ここからは溶岩砂利の道をザクザクと登っていきます。

右手の眼下には、軽井沢の町並みが一望できました。
夏に登ったときは、霞がかかっていて見えなかった景色です。

澄みきった冬の空気のおかげで、平らな地形や切り立った崖、建物の一つひとつまで、手に取るように見渡せます。
これは、冬に登った人が味わえる「ご褒美」かもしれませんね。
振り返ると、そこにはうっすらと雪化粧をまとった浅間山。
静かに煙をたなびかせながら、堂々と立っていました。

ここまで間近に、ゴツゴツとした山肌の質感までも観察できる場所は、なかなかありません。
足元の砂利は、かつての噴火で空高く舞い上がったマグマが、冷え固まって降り積もったもの。
「やっぱりここは火山の一部なんだ」と、地球の息遣いを肌で実感します。

「うぁ〜!なんて雄大なの〜!!」
15時すぎ、山頂に到着。
ゆっくり歩いても1時間ほどで着ける手軽さが嬉しいですね。
風は少し強めですが、太陽の光が温かくて、寒さよりも心地よさが勝ります。
浅間山を目の前にして、小高い砂利の丘の上に立っている爽快感。
なんて気持ちの良い場所なのでしょう。
静かに煙を吐く山を眺めているうちに、不思議と「また明日からも頑張ろう」という活力が、むくむくと湧いてきました。
「次は、浅間山をもっと間近に、同じ目線で感じられる外輪山・黒斑山(くろふやま)にも挑戦してみたいな」、そんな新しい目標も、自然と心に芽生えます。

【夏の小浅間山】緑の森と山頂ピクニック
実は昨年の7月にも、この道を歩きました。
あのときは東京から来た友人と、熊鈴を鳴らして賑やかに。
夏の小浅間山は、一転して鮮やかな緑の世界です。

美しい雑木林の中で、森林浴を楽しみながらのハイキング。
特に印象的なのは、軽井沢の森の象徴でもある大きなシダ「オシダ」の群生です。
まるで太古の森に迷い込んだかのような、迫力のある風景なんですよ。

山頂では、清々しい空気の中でピクニック。
曇りがちなお天気でしたが、少しの時間、雄大な浅間山をしっかり堪能できました。
持参したホットコーヒーと、鉄板の「ベーカリー&レストラン沢村」のクロワッサン。友人のお菓子も広げて、ゆっくりと過ごしたひととき。
7月末だというのに赤とんぼが舞っていて、山の季節の移ろいの早さを感じたのを覚えています。

季節を愛でる山歩き
下山は約30分。16時前には無事、駐車場へ戻ることができました。
冬は、静寂と澄み切った空気の中でのスノーハイク。夏は、豊かな緑に包まれる山頂ピクニック。
季節によって、まったく違う表情を見せてくれる小浅間山。
夏は熊対策を万全に。冬は防寒と、滑りにくい靴をしっかりと準備して。
思い立った午後からでも、すぐそこにある絶景に出会える山です。
機会があれば、ぜひ皆さんもあの「特等席」から、大きな浅間山に会いに行ってみてくださいね。

小浅間山へのアクセス・駐車場情報
📍 長野県北佐久郡軽井沢町(国道146号・峰の茶屋付近)
🚗 軽井沢駅から車で約25分
🚌 軽井沢駅から西武観光バス「峰の茶屋」バス停下車すぐ
🅿️ 登山口手前に無料駐車スペースあり(約5台)
🚻 登山口付近に公衆トイレはありません
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駐車場は、登山口のすぐ手前にある5台ほどの無料スペースから埋まっていきます。
向かい側の「峰の茶屋」さんの駐車場は、お店を利用されない場合は1,000円となります。
お出かけの際の参考にしてくださいね。

📅 撮影日:2026.2.9 2025.7.27


