のんびり出発した休日、車で東御市へ向かいました。
上田や東御を走っていると、よく目に入る「湯の丸高原」の看板。
ずっと気になっていて、近くに湿原もあるらしいと知り、この日は偵察気分で出かけてみることにしました。
曇り時々雨の予報で、少し蒸し暑さも残る日。それでも、すっきりとした空気を吸いたくて、気軽な気分でドライブです。
軽井沢からは車で1時間ちょっと。湯の丸高原のスキー場を過ぎて、細い林道を10分ほど登ると池の平湿原に到着しました。
私はずっと湯の丸高原の一部だと思っていたのですが、実は三方ヶ峰の火口原に広がっている湿原なんですって。
高山植物の名所として「雲上の楽園」とも謳われています。

駐車場は広々していて、インフォメーションやトイレもとても整っていました。案内の方もいらして安心。
思った以上にしっかり整備されていて、知らなかったけれど人気の観光スポットなんだろうなぁと実感しました。花の時期はきっと賑わうんでしょうね。
熊鈴を持って行ったのですが、餌になるものが少ないからか、クマの目撃情報などもなく、心配はほとんどないそう。気安く歩けるのはうれしいです。

散策路は木道がしっかり整備されていて、雨の日でも靴を汚さずに歩けそうなくらいです。

広がる湿原は想像よりずっと開放的で、標高2000メートルの空気はひんやり軽やか。静かな景色をほとんど独り占めできるような贅沢さもありました。
ときおり雲が切れて陽が差すと、さらに爽やかな風景が広がります。

花の盛りは過ぎているようでしたが、リンドウやウメバチソウ、ヤマラッキョウなどの高山植物がところどころに咲いていて、つい目が止まります。

リンドウの蕾がたくさんあったから、これからもっと花が見られそう
歳を重ねるごとに、こうした高山の花がますます好きになっている気がします。
派手さはないけれど、健気で、質素だけれど可愛い姿に、ついキュンとさせられてしまうのです。小さな花の可憐さに、カメラを向けずにはいられませんでした。
湿原の真ん中を通る木道を歩き、少し山道を登って三方ヶ峰へ向かいます。

鏡池では秋の気配が漂い、しっとりとした雰囲気に。

三方ヶ峰からは、雲の切れ間に東御や上田の町並みが見えました。曇り空ではありましたが、それでもなかなかと壮観な眺めです。

広場になっているコマクサ園では、イワインチンの黄色い花があちこちに咲き、可愛らしい空間に。コマクサが咲く7月にも訪れてみたいなと思いました。

ほんの一部を歩いただけでしたが、それでも十分に癒されるひととき。
湿原好きの私にとって、こんなに近くに素敵な場所があったなんて、今さらながらのうれしい発見でした。
次はもっと早い時間に来て、ぐるっと一周してみたいです。
帰り道には雨が降り出したので散策を切り上げ、せっかくだから甘いものを食べて帰ることに。気になっていた東御市のカフェへ向かいました。
続きは次のよもやま日記で。
📅 撮影日:2025.9.10
池の平湿原 🌿
📍長野県東御市滋野
🚗 上信越自動車道「東部湯の丸IC」から車で約30分
🕒 林道開通期間:4月中旬〜11月中旬(冬季は閉鎖)
🅿️ 駐車場:あり(5月〜10月まで有料:普通車 600円)
ℹ️案内所・トイレあり
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帰り道、湯の丸高原のビジターセンター前で分水嶺の看板を発見!

ここからの水の旅を想像すると、なんだかロマンを感じます。