皆さま、こんにちは。
6月中旬、梅雨の訪れと歩を合わせるように、軽井沢でもバラが咲きはじめました。
冷涼な気候のため、7月中旬までゆっくりと楽しめるのが嬉しいところです。
町内の邸宅や庭園では優雅なバラが、散歩道では可憐な野バラが咲きほこり、その美しさと香りに包まれると、雨の季節でも晴れやかな気持ちになれます。
思えば私、子どもの頃からバラ園が大好きでした。
きっと花好きだった母の影響なのでしょう。
毎年のように家族で訪れた、神代植物公園(東京都調布市)のバラ園は、今も心に残る思い出です。
「昔好きだったものを、今も好きでいるなぁ」
―ふと、そんなことを思いながら、今年もバラが満開になったニュースにウキウキ、そわそわ。やっぱり、すぐにでも見に行きたくなってしまいます。
今回は、軽井沢屈指のバラの名所「軽井沢レイクガーデン」へ。
泣き出しそうな空の下、ひとり静かに車を走らせました。
ローズシーズンの軽井沢レイクガーデンへ
軽井沢の南、自然に囲まれたレイクニュータウンの一角にある「軽井沢レイクガーデン」。
約33,000㎡の広大な敷地に、イングリッシュローズを中心とした約400種類のバラと300種類の宿根草が咲く、四季折々の花が楽しめるナチュラルガーデンです。
バラの最盛期は6月中旬から7月中旬。
園の外まで、ふんわりとバラの香りがただよっていています。ベストシーズンの訪問することができました。

湖を中心とした8つのエリアを、いくつもの橋を渡って回遊する造りになっており、所要時間の目安は1時間ほど。
…ですが私は、見事なバラに魅せられて、つい2時間半も滞在していました(映画一本分!😆)。

バラが満開!ローズシーズンの見頃を歩く

チケットを手に、さあバラの園へ― と、思った途端に雨粒がぽつぽつ。
あっという間に本降りとなり、少し焦ったのですが、受付で傘を貸していただけてひと安心。
「雨とバラは、相性がいいんですよ」
スタッフの方のやさしいひと言に、気持ちが和らぎます。

ビロードのようなバラの花びらには、宝石のような水滴がキラキラ。
それでいて少し儚げな美しさを感じられるのも、雨の日ならではですよね。

雨の日は香りも強く感じられるそう。
湿度の高さで、香りの分子が空気中に長くとどまってくれるからだとか。
園内のあちこちから、ふんわりと甘い香りが漂ってきます。

バラ園を訪れる度に「どの色のバラが好きかしら」と、取り止めもなく考えてしまう。
黄色系がイイなと思うことが多いけれど、この淡いピンクとブルーパープルのニュアンスカラーに、強く惹かれました。

その名も「レイニーブルー」。
この日の情景に、ぴったりのバラです。
ふと頭に浮かんだのは、徳永英明さんの名曲「レイニーブルー」。
実は、軽井沢ともゆかりのある曲なんですよね。せつないメロディーが、静かに体の中を流れていきました。
湖畔のガゼボでひとやすみ

湖の畔で、こんなロマンティックなガゼボを見つけました。

バラに囲まれた丸屋根の小さな休憩所。中へ入ると、まるでお姫様になったような気分に。
雨が描き出す、もうひとつの庭の表情
しっとりと降る雨のなか、園内にはバラ以外にも美しい草花がたくさん。
湖を縁どるように咲くのは、鮮やかな黄色い花をつけた「アサザ(浅沙)」。

水面を彩る姿は、小さくてもとても印象的です。


ハーブに囲まれた小径では、足元からほのかに香りが立ちのぼり、雨に濡れた葉や草がきらきらと輝いています。
まるで、草花たちが雨を楽しんでいるかのよう。
晴れの日のレイクガーデンも素敵です
こちらは、ローズシーズンに入る少し前、バラが咲きはじめた頃に訪れたときの写真です。
📅 撮影日:2021.6.10

明るい太陽の下で爽やかな風が吹き抜けます。
緑が眩しい!
軽井沢レイクガーデン
📍 長野県北佐久郡軽井沢町発地342-59
🚗 軽井沢駅から車で約10分
🚃 軽井沢駅北口より町内循環バス 東・南廻り線(外回り)「ニュータウン入り口」下車
📅 開園期間:4月21日〜11月5日(※開花状況により変動あり)
🕒 開園時間:9:00〜17:00
🎫 入園料:通常 1,000円/ローズシーズン(6/13〜7/6)2,000円 ※季節により変動あり
🅿️ 駐車場あり(普通車50台)
🔗 公式サイト
🗺️ Googleマップで見る
※開花状況により期間が変更する場合もございます。
※最新の営業日や天候による変更などは、レイクガーデン公式サイトまたはInstagramをご確認ください。
(2025年7月時点の情報です)
英国ティールームで過ごす午後
イレブンシス ティールームスでひと休み
たっぷりと庭園を歩いたあとは、そろそろティータイム。
レイクガーデンに隣接する「イレブンシス ティールームス」さんへ向かいました。

こちらは、英国スタイルの本格ティールーム。スコーンやケーキ、フィッシュ&チップスが人気のお店です。
🔗「つきいち喫茶|6月便り」でもご紹介しています。

ちょうど午後3時を過ぎたころで、店内は落ち着いた雰囲気。
窓の外に雨粒がきらめくのを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしました。


お店が入っているのは、英国ムード漂う“マナーハウス”という建物です♪

この日のスイーツは、気になっていた「ヴィクトリアスポンジ」。
ふんわり軽やかなスポンジの間に、ラズベリージャムとバタークリームがサンドされた、イギリスで定番のケーキです。
バターの香りがふわっと広がって、ラズベリージャムの酸味とともに口の中でほどけていく、やさしい味わい。
たっぷり注がれた「イレブンシズティー」と一緒にいただくと、ふわ〜っと幸せが広がります。
スコーンとフィッシュ&チップスも絶品!
前回訪れたときの写真も少しだけ。
看板メニューの「スコーン」と「フィッシュ&チップス」は、英国の味そのままと思わせるのような美味しさで、おすすめです。

外はさっくり・中はふんわりの名品スコーン。クロテッドクリームとジャムでいただくと、何とも贅沢な気分になります。

カリッと揚がった衣に、ホクホクの白身。レモンをぎゅっと絞って、サクッとひと口。

カリッカリの衣がたまりません〜


晴れた日には、テラス席も気持ちがよくて、まるでピーターラビットの世界に迷い込んだような可愛らしさ。
ELEVEN’SIS Tearooms(イレブンシス ティールームス)
📍 長野県北佐久郡軽井沢町発地342-59(軽井沢レイクガーデン内)
🚗 軽井沢駅から車で約10分
🕒 営業時間:10:00〜17:00 (L.O. 16:30)
📅火曜定休
🗺️ Googleマップで見る
🔗 公式Instagramはこちら
🔗 公式サイト
※最新の営業日や天候による変更などは、レイクガーデン公式サイトまたはInstagramをご確認ください。
今回は雨のなかの庭園散歩となりましたが、バラの香りとしっとりした風景に癒されて、豊かな時間を過ごせました。
結局、最後はケーキに夢中だったけれど…それもまた、良い思い出です。
雨の日も晴れの日も、それぞれの美しさがある「軽井沢レイクガーデン」。
たくさんの方に訪れていただきたい、素敵なスポットです。

📅 撮影日:2023.6.23
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