「ここのところ、少し疲れてるな〜」。
そんな日は何も決めずにフラリと外に出てみよう。
ひと度外へ出れば、日に日に濃くなっていく緑が自然と目に映ります。
この前まで初々しかった草木の若緑は、逞しさを増し一気にボリュームアップ。
元気一杯に茂っています。
彼らが生み出す森の香りを胸の奥深くまで吸い込めば、いつの間にやら身体が軽くなっているから不思議。
だんだんと頭の中にある結び目もほぐれてくるみたい。
軽井沢は「屋根のない病院」と呼ばれている理由が身に染みて分かるお散歩タイム。
旧軽井沢周辺を気の向くまま、そぞろ歩いてちょっぴり小腹も空いてきた。
「せっかくならば、初夏の軽井沢を満喫できるオープンテラスで寛ぎたいな」。
そこで思い浮かんだのは、六本辻の近くの老舗喫茶店「カフェ ラフィーネ」さん。
美しい庭園とバナナケーキが評判だと聞いていたけれど、まだ行くことができていないお店。
優雅な時間が過ごせそう。
早速「カフェ ラフィーネ」へ向かうことに。
「屋根のない病院」とは…
1888年カナダ人宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーが軽井沢のすばらしい自然に感動して「屋根のない病院」と軽井沢を称賛したことが由来。
ショーは初の別荘を建て、世界に別荘地・保養地としての軽井沢の発展の礎を築きました。
「カフェ ラフィーネ」で味わう、ちょっぴり贅沢な軽井沢時間
国道18号から六本辻まで、まっすぐに伸びる「雲場原通り」。
生き生きとした緑が目にも鮮やか。
六本辻のほど近く、この「雲場原通り」沿いに「カフェ ラフィーネ」はあります。
森の中に静かに佇む煉瓦づくりの洋館。
絵本の中に出てくるみたいにメルヘンチック。
人気店なので混雑ぶりが気になったけれど、平日の午後はそれほどでもない様子。
ゆっくりと過ごせそうです。
入り口で迎えてくれるお花と盆栽も素敵。
可愛いウサギさんにホッコリ。
店内は温かみがあり落ち着いた雰囲気。
「宜しければお庭の見えるテラス席へどうぞ」と案内していただき外へ。
これぞ軽井沢! 美しい苔庭にため息がとまらない
テラスに出ると、それはそれは美しい苔庭が目の前に。
「なんて素敵なんだろう!」
こんなに見事なお庭が見られるカフェだったのか!と驚いてしまいました。
THE軽井沢!! 地面を覆うエメラルド色のカーペット、涼しげに揺れるシダ。
まるで旧軽井沢特有の風光を切り取ったみたい。
これほど密度があって厚みのある苔はなかなか見られるものではありません!
雲間から差し込む光が苔の上をキラキラゆらめく、その優美さは言葉にならないほど。
▼写真では伝えきれない美しさを動画でどうぞ!
上から見たり下から見たり、近づいたらり離れてみたり。
いつまででも眺めていたくなってしまいます。
本日のスイーツいただきます!!
早速、看板メニューの「バナナケーキ」とホットコーヒー「ラフィーネブレンド」を注文しました。
バナナケーキ大好きなのでワクワク!
小学生の頃、母に習って初めて手作りしたケーキでもあり(バナナを入れすぎて、ずっしりと重い仕上がりだったなぁ)、ついつい懐かしい気持ちになるのでした。
<バナナケーキ(生クリームたっぷり添え)>
やってきたバナナケーキには思った以上にクリームがいっぱい!
少し甘めでしっかり目のクリーム、ラム酒がほんのり香ります。
ケーキはしっとりとしていて濃厚な味わいでボリュームたっぷり。
トロリとした口当たりを感じられるほど、バナナがたっぷりと使われています。丁寧に手作りされたことが伝わる、クラシカルなケーキでした。
<ラフィーネブレンド:950円>
香り高く、爽やかで程よいコク。とっても美味しいコーヒーでした。
カップ&ソーサーもケーキのお皿も素敵、優雅な気持ちでいただけます。
カップに映る森の陰影が美しすぎる!
レシートの裏には、こだわりを感じるメッセージが。
手間と時間をかけてエイジング(自然乾燥)させたオールドビーンズを使っているのだそう。
老舗「コックテール堂」の貴重な豆を使用しているとのことが、メニューに掲げられています。
少しお値段は張りますが納得のお味、納得の空間。
出来るだけ混雑を避け、ゆっくり静かに愉しめるタイミングに訪れることをオススメします。
美しい庭を目の前に、時折聞こえてくる小鳥の囀りをBGMにゆったりと過ごす優雅な時間。
心の底からリラックスができたみたい。
名物メニューをもう一品
すっかり「カフェ ラフィーネ」さんに魅了されてしまった私。
なんと、4日後に再訪問。
今度はもう一つの看板メニュー「オレ グラッセ」をいただきに参りました。
だって、お隣の方が飲んでいたのを見て羨ましかったんですもの。
下がミルクで上がアイスコーヒーのキュートなビジュアル、高確率で惹かれてしまいます。
もちろん、お庭も目当てですよ!!
<オレ グラッセ>
甘めのミルクに苦味も味わいもしっかりしたコーヒーが溶け合い、とってもまろやか。
甘いけれど、後味はスッキリ。エレガントな豆の香りが口の中に広がります。
すぐに混ぜてしまったけれど、ミルクとコーヒーをもう少し別々に楽しんでから混ぜても良かったかしら。
先日とはまた違った表情をみせてくれる苔庭。
季節や天気、訪れる時間によって趣が変わるのも魅力の一つ。
うっとり眺めながら飲むコーヒーは格別です。
これだけのお庭を維持管理する手間はどれだけ大変なのことでしょう。
ご主人の愛情の深さを拝察しながら…
さてと、おウチに帰りましょう!
カフェ ラフィーネの情報
住所 | 長野県北佐久郡軽井沢町六本辻1663 Map |
アクセス | JR軽井沢駅より徒歩15分 |
TEL | 0267-42-4344 |
駐車場 | あり |
この時、出会えた初夏の風景
最後に、カフェに行くまでに出会った風景を紹介します。
初夏の軽井沢の爽やかな風や森の香りが皆様にも届きますように。
夏も美しいモミジの葉、大賀通りにて。光を受けて透過する緑の重なりが好き。
光溢れる、お気持ちの道(サナトリウムレーン)。
お気持ちの道から大宮橋へ。この日のお気持ち(水量)はサラサラと。
石垣から伸びる緑が可愛い。雲場池通り、こんなところも絵になります。
雲場池通り、「カフェラ フィーネ」へ続く道。緑のトンネルをくぐって。
ここまで読んでくださったあなたに感謝を込めて… よい一日を。
次回の投稿は 6月20日の予定