軽井沢 紅葉さんぽ2022【黄金色】

11月、軽井沢は紅葉から落葉の季節へ。

落ち葉たちは地面の上で重なり合って模様を作り、まだ幹に残っている葉っぱたちは、各々のペースで仲間に加わっていきます。

紅葉のシーズンは終わってしまいましたが、美しかったこの秋の思い出を綴る第二弾。前回に続き、新・旧軽井沢エリアで出会った「紅葉」ならぬ「黄葉」の景色をご紹介します。

秋が深まり鮮やかな紅い色が町を染めた後、「カラマツ」が黄金色に輝いて、辺りもだんだんと黄色や橙色の風景に変わっていきます。

今回は「黄〜橙〜黄金色」が印象的なスポットやシーンを集めました。

来年の秋を楽しみに思いながら、ご鑑賞くださいね。

おさんぽMAP 

今回選んだ写真の撮影場所を、ざっくりとですが地図にまとめてみました。

大きな通りもあれば、別荘地の中の小径もあります。

軽井沢駅などのランドマークからの距離感など、うまく伝わると嬉しいな。

目抜き通り

三笠通り <map-❶>

旧軽井沢ロータリーから歩いて10分ほど。

旧三笠ホテルへと続く、落葉松(カラ松)の並木道。

この通りは新日本街路樹百景に選ばれているんだとか。

真っ直ぐに伸びた背の高い落葉松たちが均等に並び立つ風景は、とても美しく壮観です。

秋が深まると「そろそろかなぁ〜」なんて思いながら、黄金色に染まった並木道の下を歩きに出掛けます。

落葉松は針葉樹の木の中では唯一、「紅葉」ならぬ「黄葉」して落葉する不思議な松。

並木の下では黄金色の落ち葉がハラハラと舞い降ります。

足元に広がる金色の絨毯はメルヘンチックな世界を演出してくれています。

落葉松の葉は長さ2~3cmと小さく、針のような細い形をしています。

頭の上に積もったり、洋服や靴の中にも入ってきてしまうし、ちょっと困りものではあるけれど…。この美しさ、許してしまいましょう。

車道の真ん中にも並木があるのが特徴的な道。

この二本の車道は、真ん中の並木を隔てて高さ違っています。高いほうは「草軽電鉄」の線路だったからなんですって。

ちょっと不思議な風景。緩やかな坂道になっているのが、また素敵。

でもちょっと時期が遅かったみたい。来年はもっともっと良いタイミングで訪れたいな。
(撮影日2022.11.08)

プリンス通り <map->

軽井沢の玄関口とも言えるプリンス通り。

上信越自動車道・碓氷軽井沢インターから山を降りてきた車は、この華やかな大通りを走り「軽井沢にやってきたな」と胸を高鳴らせることでしょう。私もそんな気持ちになった一人でした。

行き交う車の傍らで、色とりどりのモミジが歩道を彩ります。

あまりに見事な紅葉に、アウトレットへ来た人もちょっと寄り道?多くの方が写真を撮られていました。
(撮影日2022.11.06)

小径・脇道・散歩路

真っ赤な秋もいいけれど、黄色や橙色の秋も高原の空気とマッチしてとてもロマンティック。

脇道や小径に入ると、軽井沢らしいロマンティックな秋の景色を堪能できます。

絵本のような景色を探して、毎日ように歩いていました。

大賀通り <map-❸>

(撮影日2022.11.08)

鹿島の森通り <map-❹>

(撮影日2022.11.04)

旧ゴルフ通り <map-❺>

(撮影日2022.11.05)

犀星の径 <map-❻>

(撮影日2022.11.08)

 軽井沢歴史の道

軽井沢の旧軽井沢地区と新軽井沢には「犀星の径」や「鳩山通り」「サナトリウムレーン」などの呼称の付いた38の通りがあるのだそう。

それらはかつて、外国人宣教師や別荘住民・地元住民によって名付けられた愛称が語り継がれてきたもの。まとめて「歴史の道」とされています。

道の名前自体にもロマンを感じるけれど、道端に設置されている道標もまた、軽井沢の風景にマッチしていて素敵です。名前の由来も刻み込まれていて、作られた方の思いまで伝わってくるかのようです。

名前を知ると道も覚えやすいですし、由来を知るとお散歩がぐっと楽しくなるんです。

軽井沢を散策される際には、ぜひ道標を探してみて下さいね。

聖パウロカトリック教会
<map-❼>

通称「聖パウロ教会」。
「水車の道」と呼ばれる道沿いにあります。

1935年に建てられた旧軽銀座のランドマーク的な存在のこの教会。眩しいくらいに色づいた木々たちが、教会の美しさをより一層引き立ててくれます。

たまらず足を止め、名建築と紅葉のマリアージュをじっくりと鑑賞するのでした。

設立者のワード神父、ゴージャスです。
(撮影日2022.11.05)

基本情報

1935年(昭和10年)英国人宣教師 ワード神父によって献堂された歴史ある教会。

高名なアメリカ人建築家 A・レーモンドによる設計。軽井沢を代表する歴史的建造物の一つとなっている。

  • 軽井沢駅から→徒歩30分ほど 
  • 旧軽井沢バス亭から→徒歩6分ほど
  • 開堂時間7:00~16:00 (冬期は日没まで )

開堂時間中は内部の見学可能。(挙式、礼拝中は入堂不可)

テレビ東京「新美の巨人たち」2022年7月30日放送)にも紹介された珠玉の名建築。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

心に残る黄金色のアート

ここでは、散歩の途中に惹きつけられた自然のアートをご紹介。

頭の上を見上げたり、手元や足元にクローズアップをしたり…。美しい一コマを見つけるのも楽しいひと時です。

(撮影日2022.11.06)

(撮影日2022.11.02、2022.11.13)

(撮影日2022.11.08)

そして冬のはじまりへ

11月も下旬になると、秋の匂いがだんだんと薄れていき、冬の気配を感じるようになります。

冬の長い軽井沢、秋は「短いなぁ」と感じます。短いからこそ美しく、心に深く深く刻まれるのかもしれません。

<map-❽> 
矢ヶ崎公園(撮影日2022.11.19)

2022年の紅葉、とても美しかった。季節は過ぎ去ってしまいましたが、また来年のお楽しみに。

秋に軽井沢へ来られる方に、この記事が少しでも参考になるならば嬉しいな。


ここまで読んでくださったあなたに感謝を込めて… よい一日を。