春の一歩手前 〜雲場池をお散歩してきました

都会からは、もう桜満開の便りが聞こえてくる季節ですね。

SNSなどで流れてくるピンク色の世界は、ここ軽井沢にいると、なんだか不思議で少し信じられないような気持ちになります。

3月も終わりに近づいた、ポカポカと暖かな午後。

久しぶりに、雲場池まで少しだけお散歩へ出てみました。

この時期の軽井沢は、日差しがぐんと柔らかく、そして眩しくなりました。

気温も緩んで「あぁ、冬が終わったんだな」とホッとさせてくれるけれど、風景の色合いはまだ冬とあまり変わりません。

茶色と渋い緑、そして空の青。

桜の蕾が膨らみ始める4月半ばまで、この地味な景色が続くので、風景的には少し「つまらない時期」でもあったりします

ついついお散歩が減ってしまう時期なのですが、今日は「春の兆しはないかな」と、ちょっと期待しながら歩いてみました。

すると、散歩道の土の中から、ひょっこりと顔を出しているものを見つけました。

ふきのとうです。

直売所ではもう売っているけれど、こうして自然の中で自生している姿を見つけると、やっぱり嬉しいものですね。

「わぁ春の印が生まれた!」と、心の底からグッと温かい気持ちが湧き上がってきます。

実は今シーズン、何度かふきのとうを手に入れては、春の苦味を食卓で楽しんでいました。

定番の天ぷらも美味しいけれど、今年は初めて「蕗味噌」作りに挑戦してみたんです。

細かく刻んでいる時から立ちのぼる、あの独特の野性味のある香り。

炊き立てのご飯に少しのせていただくと、体の中からも春が目覚めていくような気がします。

池に着くと、いつもにも増して穏やかで、とても静かな水辺の景色が広がっていました。

風もなく、水鳥たちがスイスイと泳ぐ姿も平和な感じがして、ホッとします。

薄手のダウンコートの前を開けて歩くのが、ちょうどいい心地よさでした。

そこで、あることに気がつきました。

遊歩道や池周りの下草がすっきりと刈り込まれ、並木道の木々もきれいに剪定されています。池の中央にある橋の下の水草も、さっぱり。

しばらく来ない間にも、こうしてきちんと整備されているからこそ、この美しい景色が保たれているんですね。

すっきりとした装いで、静かに新しい季節を待っている。

今の雲場池は、そんな風に見えました。

まだ地面は茶色いけれど、木の枝に幸運の象徴であるヤドリギの緑を見つけたり、水の中に水草の若い葉を見つけたり。

土の下や水の中では、小さな若い命が確実に膨らみはじめているんだろうな

今はまだ「春の一歩手前」。

もう少しすると、地面が少しずつ黄緑色に染まり、野の花たちが一気に色のある世界を運んできてくれます。

そんな春の喜びが、いっぱいに溢れ出すときを。

今は静かに、楽しみに待ちたいと思います。

📅 撮影日:2026.03.24

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