紅葉の碓氷峠見晴台へ|軽井沢から赤バスで行く秋散歩と力もち

秋の見晴台は紅葉スポットだと聞いていたけれど、そういえば秋に行ったことがなくて、どんな景色なんだろう?と思い、出かけてみました。


軽井沢のまちの紅葉も見頃を迎え、これから日に日に色づきが深まっていく頃。

「峠の上はもう真っ赤に染まっているかも」と胸を弾ませながら、観光バスの「赤バス」に乗って向かいました。

この日は始発のホテルハーヴェスト旧軽井沢から乗車。

観光シーズンまっただ中ということもあり、車内は満席でした。

ホテルハーヴェスト旧軽井沢は、軽井沢駅から徒歩12分ほど

赤いクラシックバスは、旧軽井沢を抜けて、カーブの続く峠道を登っていきます。

山道に入ると曲がりが多く、車体も小さめなので少し揺れますが、木々のあいだから差し込む光がちらちらと揺れて、ちょっとした紅葉ドライブ気分が味わえます。

軽井沢の静かな森を走る通称「赤バス」は、季節限定の観光バス。

万平ホテルや旧軽井沢ロータリーなどを経由しながら旧中山道を登り、碓氷峠の頂上近く「見晴台」へと向かいます。

旧軽井沢めぐりにも便利で、レトロな赤い車体が街の風景によく映えます。

絶景の碓氷峠見晴台

10月29日。峠の上は、もっと紅葉しているかなと思っていたけれど、意外にもパークより少し早めで、木々は赤・オレンジ・緑が入り混じった色合い。

光の当たり方によって表情が変わり、そのグラデーションがとてもきれい。

広場の周りでは、薄紅に染まった木々が青空の下で輝いていて、「こんなに紅葉きれいな場所だったなんて」と思わず感激。

もっと早く訪れていれば良かったな、と思うほどでした。

見晴台の入口。少し坂道を登ると、紅葉の広場が待っています

碓氷峠 見晴台」ってこんな場所
標高約1,200メートル、長野県と群馬県の県境にある展望スポットです。
正面には迫力ある妙義山の岩峰がそびえ、天気の良い日には高崎方面まで見渡せます。
旧中山道の山道を登った先にあり、周辺には散策を楽しめる遊歩道も整備されています。
例年の紅葉の見頃は10月中旬から11月上旬ごろ。
軽井沢でも人気の紅葉スポットとして知られています。

広場の中央に立つ「長野県」「群馬県」の標識。並ぶ石がちょうど県境のライン
見晴台からの眺め。妙義山など群馬の山並み、高崎の町までを一望

空には少し雲が多めでしたが、上空の風が強く、雲が流れてくれるかなと期待。

「浅間山、見えるかも…」と眺めていましたが、山の姿は雲の中。。。

う〜ん。残念。ほんとならここから綺麗な浅間山が見えるのですが…

碓氷峠 見晴台
📍長野県北佐久郡軽井沢町峠町
🚗 軽井沢駅から車で約15分
🚶 赤バス「見晴台」終点すぐ
🅿️ 有料駐車場あり

🚾トイレあり
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熊野皇大神社で秋の参拝

見晴台のすぐそばにある熊野皇大神社へも足を伸ばしました。

鳥居の上には紅葉した木々が枝を広げ、秋ならではの情緒が漂います。

赤や橙、黄緑が重なり合う木々の下を、秋の風景に心を弾ませながら石段を登りました。

熊野皇大神社入口。鳥居の上は美しいモミジのグラデーション

境内は紅葉シーズンということもあり、なかなかの賑わい。

ワンちゃん連れの参拝客も以前より多くなっていて、「軽井沢らしいなぁ」なんて思ったり。

秋ならではの風情を楽しみながら、ゆっくりとお参りしました。

長野県側の社務所から見える境内のようす

県境にまたがる不思議な神社
熊野皇大神社は、長野県と群馬県の県境に鎮座する、全国的にも珍しい神社です。
境内の中央を県境が通っており、左側(長野県側)が「熊野皇大神社」、右側(群馬県側)が「熊野神社」。
どちらも同じ熊野の神様を祀っていています。
犬の健康祈願ができる「肉球手形」や犬用おみくじも人気で、愛犬家にも親しまれています。

県境を示す石碑。長野と群馬の境界がここを通っています

熊野皇大神社
📍長野県北佐久郡軽井沢町峠町1
🚗 軽井沢駅から車で約15分
🅿️ 有料駐車場あり
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峠の茶屋で味わう、名物「力もち」と「力そば」

お昼どきになったので、せっかくなので峠の茶屋へ立ち寄ることにしました。

碓氷峠は、かつて中山道の難所として知られ、江戸時代から旅人を迎える茶屋が並んでいた場所。今もどこか懐かしい空気が漂い、歴史を感じさせます。

神社の目の前にある有名店「しげのや」はこの日お休みだったので、今回は近くの見晴台入口前にある「碓氷山荘」へ。

こちらも昔ながらの茶屋の趣があり、ほっとするような温もりを感じるお店でした。

お店の前に駐車スペースがあり、食事をすれば見晴台や神社へ行く際にも利用できて便利です。

碓氷峠を登ると最初に見えてくる峠の茶屋「碓氷山荘」

まずは温かい「力そば」をいただきました。

四角いお餅が2つ入っていて、出汁のやさしい味わいが体に沁みます。

旅情緒と温かいお蕎麦にほっこり

食後には、名物の「力もち」も気になって追加で注文。

碓氷峠の名物として知られるこのお餅は、峠を越える旅人のために“力をつけてもらおう”と出されていたのだそう。

あんこ・きなこ・黒胡麻・胡桃・大根おろしの5種を、抹茶と一緒に少しずつ味わえるセットを選びました。

しっとり柔らかく、もちもちとした食感にやさしい甘さの「力もち」。

次々とお客さんが訪れる活気ある店内で、窓の外の景色を眺めながら、ゆっくりと味わいました。

5種類の味の「力もち」。塩気のきいたキャラぶきが、いい箸休めに

碓氷山荘
📍長野県北佐久郡軽井沢町峠町9
🚗 軽井沢駅から車で約15分
🕒 9:00〜15:30頃(季節変動あり)
📅 不定休(冬季休業あり)
🅿️ 駐車場あり(食事利用者は無料)
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真っ赤に染まる秋の見晴台

それから一週間後の11月4日。浅間山が初冠雪したと聞き、再び見晴台へ向かいました。

この日は雲も少なく、抜けるような青空。

峠に着くと、前回より紅葉がずっと進んでいて、広場の木々は真っ赤に染まっていました。

真っ赤に染まったモミジが、広場を鮮やかに彩ります

浅間山は、前日に降った雪がうっすらと残り、薄化粧をしたようにとても穏やかに見えました。

山肌の雪と、裾野や周囲の紅葉が互いを引き立て合い、秋ならではの風景が広がっていて、「来てよかった!」と思わずにっこり。

秋の彩りと冬の気配が交わる、清々しい風景

軽井沢の冬は、もうそこまで来ています

神社の鳥居の上も赤や橙の葉が輝いていて、ますます華やかさが増していました。

鳥居の上に、折り重なるような赤とオレンジが
石段の上から

鳥居の前では、参拝を終えたフェレットを連れた方とすれ違い、ちょこんと顔をのぞかせる姿がなんとも可愛らしくて、思わず笑顔に。

写真を撮らせてもらい、いい思い出になりました。


軽井沢のまちよりも、峠の上ではひと足早く秋が深まっていました。

一週間も経てば変わるだろうとは思っていたけれど、実際に目にすると、その移ろいの早さにやっぱり驚かされます。

色づいていく途中のやさしい風景も、真っ赤に染まった華やかな風景も─ 見晴台の紅葉はどちらもそれぞれに美しく、心に残りました。

ここが「紅葉の名所」といわれる理由が、よくわかります。

秋の軽井沢を訪れるなら、ぜひ立ち寄りたいおすすめのスポット。

そして、四季を通していつ訪れてもすてきな場所です。


ここまで読んでくださったあなたに感謝を込めて… よい一日を。

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