ふわ雲と潤う緑と 〜朝の雲場池さんぽ

梅雨の晴れ間となった、月曜日の朝。

…とはいえ、梅雨はどこへやら。

軽井沢も今週はずっと晴れ続きのようで、もう夏のような陽気になりそうです。

昨日はそこまで暑くはなかったけれど、朝はやわらかな陽ざしが差し込んで、時間と共に暑くなりそうな気配がありました。

気温が上がる前に…と、雲場池まで、ちょこっとだけ散歩してきました。

空にはちぎれ雲がふんわりと浮かび、その合間から、太陽がきらりとのぞいています。

やさしい光に照らされた池のまわりは、日に日に深まる緑に包まれて、どこを見てもきれいでした。

夏休み前のこの時期は、軽井沢も少しだけ静かめ。

観光客の姿も少なくて、雲場池の遊歩道も、ゆったりとした空気が流れていました。


入り口近くにある「雲場亭」。

最近は、大きなパフェの看板が出ていて、通るたびについ目がいってしまいます。

でも、なかなか立派なごほうびスイーツで… 今のところは眺めるだけにしておきます。

2階からは池を見渡すことができて、雲場池の散策ついでに立ち寄るにはぴったりの、雰囲気のいいカフェです。

今日はテラス席がとくに気持ちよさそうでした。

池のまわりを歩いていると、どこからか「ミョーキン、ミョーキン」「シャー、シャー」。カエルの合唱のような、不思議な声が聞こえてきました。

エゾハルゼミの鳴き声です。

軽井沢では、6月の中旬ごろから聞こえはじめる、初夏の音色。

この声を耳にすると、「ああ、今年も夏がやってきたなぁ」と、しみじみ感じます。

何度も訪れている雲場池だけれど、季節や天気によって、見える景色は毎回ちがっていて、気がつけばまた、カメラを向けてしまうんです。

今日は、空の表情と水面にやわらかく映る光と、モフモフと元気な緑が合わさって、とっても素敵でした。

遊歩道のあちこちでは、小さな草花たちが元気に咲いていました。

エゴノキの白い花は、風に揺れる姿が鈴のようで、なんとも可憐。

二人静は、すっと立つ姿に品があって、ひっそりと目を惹きます。

マムシグサは、少し小ぶりで淡い紫色。ちょっと不思議だけど、どこかかわいらしい雰囲気。


帰り道では、これまでの雨をたっぷり吸った苔たちがふっくらと元気いっぱい。

これからの季節、雨が降るたびに、いきいきと育っていくんですよね。

「今ごろは、あのお庭もいっそう緑がきれいなんだろうなぁ…」と、ふと立ち止まると、お庭を眺めながらお茶をいただいたときの景色が浮かんできて、あの時の美しさを思い出しました。

☕ カフェ ラフィーネの苔庭については、こちらの記事でご紹介しています

▶︎初夏の軽井沢、美しい苔庭を眺めてカフェタイム

静かな池と、やさしい光と、生き生きとした草花たち。

ほんの短い時間でしたが、いい朝になりました。

今週は雨の気配もなく、暑い日が続きそう。

今日も気温がぐんぐん上がっています。どうぞご自愛くださいね。

📅 撮影日:2025.6.16

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